千葉県の八千代市秀明大学前でケーキ屋のマダム柳珠美です
本職はヴァンドゥーズ(菓子販売員)ですが、パティシェール(女性の菓子職人)が夢だったのでクッキー作りなどもしています。小さな街からフランス菓子の美味しさと魅力、そしてマダムの日常をお届けします
【2017・9・24Vol18】
magnifique(マニフィック)とは
フランス語で素晴らしい!という意味の言葉。
そのままのイメージでムッシュSが
作り込んだ菓子です
元になっている「シブースト」の名前の由来は
とってもわかりやすいのですが
1840年頃パリのパティシエ「シブーストさん」
もしくはそのお弟子さんが命名したそうです
さてこの「マニフィック」ですが
その工程日数はなんと3日!
私の家庭での菓子作りは
手早い!美味しい!がモットーですが
ムッシュSのフランス菓子は
時間がかかるかからないに関わらず
美味しい物づくりにこだわっているので
こんなに日数をかけることも多々あります。
私は側でへー、ふーん、そうなんだ!とか
言いながら眺めているお気楽マダム♥
ではなく、お客様への商品説明の為に
常日頃から勉強しているわけです。ふふ。
その作り方をざっとご紹介。
ご興味ある方はどうぞ~
*1日目
ルヴァーブ(西洋フキ)をグラニュー糖と一緒に
して一晩冷蔵庫で寝かせる(水分を出す)
*2日目
タルト生地(パータフォンセ)を型に
敷き込み、タルトのみで焼く(空焼き)。
ルヴァーブをソテーしてタルトに入れ
プリンのような生地を流し入れる
焼きあがるとこんな感じです!
私はここでひとつ味見を、、、、しませんが
それぐらい、このままでイケそうな感じに
焼きあがったタルトは
中身が少々飛び出したり、端がデコボコしたり
しているのでエコノム(縦型ピーラー)という
道具でぐるりと一周削ります。
ひと手間ですが、美しく!仕上げる為の
職人気質が見え隠れするひとコマです。
ちなみにフランスではこの道具で
りんごなどのフルーツの皮をむいちゃいます
パリジェンヌに憧れる方は是非入手すべきかも!
ちなみに使い方こんな感じです↓
そしてメインのシブーストクリームを仕込みます
イタリアンメレンゲを作り、カスタードと
あわせていきます。
その後はこんな感じで
先程焼いたタルトにセルクル(丸い型)をのせ
シブーストクリームを絞ってから
ミニパレットで均していきます。
これも美しく!仕上げるためのコツ♪
そ、そーーっと型を外します。
しっかりと冷やすために冷凍庫へ。
*3日目
いよいよ、待ちに待ったキャラメリゼ!!
ケーキ屋マダムでも何故かこの言葉を聞くと
トキメイテしまいます♥
ほろ苦いとか、お砂糖の焦げた感じとかに
女子って弱いんですよね~(私だけじゃないですよね?)
グラニュー糖を1回、あと2回は粉糖を振りかけ
コテでジュジューッと焼いていきます
ここの所、毎朝煙が厨房に充満してます!
最後の仕上げに
仕上げ用ゼリー(ナパージュ)を塗り
フォークを置いて粉糖で模様をデコレーション
シェフのお好みということで
りんご、桃、カシス、苺、さくらんぼ
ルヴァーブなどなど。
今回は酸味の効いた西洋フキ
ルヴァーブを使っています!
日本ではあまり見かけられませんが
この程よく効いた酸味と甘みとの
マッチングはコタエラレナイ美味しさです♥
今度、ケーキ屋さんでシブーストを見かけたら
あれはこうで、これはこうで、、、と
ちょっと思い出しながら
フォークをざっくり入れていただけると
嬉しいかなーと思います
ただ、こちらの自己満足で手間暇かけましたー!
と言っても美味しくなければ意味はなく、
シンプルに
ひと口目の「あっ、美味しい!」が
聞けたらいいなぁ
と思いながら日々作っています♪
本日もお読みいただき
ありがとうございました
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