朱鷺色にときめいて。 私の知りたかったこと①【TamaMille1996デザイン編】


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千葉県の八千代市秀明大学前でケーキ屋のマダム柳珠美です
本職はヴァンドゥーズ(菓子販売員)ですが、パティシェール(女性の菓子職人)が夢だったのでクッキー作りなどもしています。小さな街からフランス菓子の美味しさと魅力、そしてマダムの日常をお届けします

【2019・10・22・Vol45】

Tamamille1996缶の
出来上がりを見た瞬間
素敵!
可愛い!
だけではない
後からじわりじわり
とくる愛着、、、

モノづくりに携わっているせいか
身の回りのことからアートなコトまで
どんな素材で
どんな風に
どんな気持ちで
出来上がるまでの工程を知りたい!
そんな衝動にかられます
なのでもちろん今回も。
完成までの道のりにとてもとても
興味が湧きました

そこで、
今回缶のデザインをして下さった
OOKIIINUの國影さんより
貴重なお時間をいただき、
お話を聞かせていただきました

【デザイン】
◯全体
「最初にお話をいただいた時
感じたのは、
タマミィーユさんでは
あたらしい美味しさが
常に生み出されていて、
いつもそれが思い出として
織り重なっていくような、
新しさと懐かしさの両方を
併せ持つ缶をつくりたい
ということでした。

タマミィーユさんをイメージした時
にまず思い浮かぶのが、
シェフとマダムの姿
お店のピンク色(朱鷺色)
お店のまわりのお花だったので
その3つは最初の打ち合わせの
時から取り入れたいと考えていました。
それと、
カメオ缶とペルルンのストーリーは
タマミィーユさんと
お菓子のミカタと私(aspilin)
をつなぐきっかけとなっているので、
その雰囲気も匂わせるような
デザインにしています。」

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こちらがお花の部分(サイドにも施してあります)
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ちなみにこちらが
紙袋のサイドの部分

國影さんは今は都内で
ブランディング事務所に在籍しながら
週末はご自身でデザイン
されています
以前は大阪のデザイン事務所
aspilinさんにいる時に
今でも大好評のデザイン缶を
生み出しましまた

タマミィーユでは
生マシュマロを詰めている
カメオ缶
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ショコラ缶
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一口ケークをつめている
ビジュ缶
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これも彼女がデザインしたもの
もう溜息ものです

◯缶
「シンプルかつ深さを
感じられるような型にしたく
中央部分は大きめの凹凸に、
四隅はレースや刺繍のような
繊細なエンボスを施しました。
中央部分のイラストは
シェフがケーキをマダムに
手渡しているところで、
マダムの手からお客様のもとへ
運ぶ前のイメージを描いています。
(シルエットが結構そっくりに
描けた気がしているので
気に入っています。)」
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シルエットは正に!
照れくさいぐらいの
雰囲気
この缶がある限り
スマートな雰囲気を、、、

「今回印刷でチャレンジしてみて
イメージ通りにできたのが、
蓋の四隅のお花の部分と
胴のサイド部分の朱鷺色と
白の重なりです。
花柄の部分を浮き立たせつつ、
周りの光沢がある朱鷺色は
白を細かい網点で印刷することで、
缶の地の輝きを活かして
パールのような優しい光を
表現しています。
(これはカメオ缶をつくるときに
大阪製罐のみなさまに教えて
いただいたテクニック!)

水色を選んだのは、
以前お店にお伺いしたときが
雲ひとつない晴天で、
空の色とお店の朱鷺色の
コントラストがキレイだなと
思った思い出から…」

朱鷺色は
タマミィーユオープン当時
お店のイメックスカラーとして
シェフと私二人で決めた色

中でもこのデザイン缶で
この朱鷺色の綺麗さに
トキメキました!
ピンク系統でも
日本人古来の伝統色である
この朱鷺色は
心落ち着かせる雰囲気を持ち合わせ
缶の配色が
まさにピッタリだったのです

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サイドの模様は
光の角度によってグラデーション
になっているかのような印象
浮き立つ模様の謎は
色の付け方(重ね方)
だったんですね~
皆様にも是非注目して
ご覧いただきたい!!!

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◯紙袋
「紙袋はフレキソ印刷という
色数や製版に少々制限がある
印刷方法だったので、
条件の中で缶の印象と
いかに合わせるかを考えて
制作しました。
初めての印刷方法だったので
勉強になりました!」

この紙袋の柄が細かいために
版作りがかなり困難を極めていた様子。
國影さんと包材会社のデザイナー
さんとのやりとりは
1ヵ月以上かかりました
でもね、出来上がりは、、、

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怖ろしく可愛い♡
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思い付きませんでした
この手提げ部分のゴールド!
流石です

完成後
國影さんがお菓子のミカタ
に来て下さり
菓子を詰め合わせた
TamaMille缶を
深い感謝の気持ちと共に
お渡しすることができました

國影さんはその菓子缶を
お祖父様の誕生日にと
贈ったそうです

側にいる
家族の喜びを我が喜びとする
彼女のデザインの魅力は
そんな所にもあるように
思えました

懐かしさと
愛らしさと
ロマンティックと。
そしてとうとうお店の外観までも
変えてしまいました!

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じわりじわりとくる愛着は
日々募っています
そんな気持ちをお客様も心の何処かに
感じてもらえたら

國影さん、素敵なデザインを
ありがとうございました!

そして今回、沢山の方が
外観リニューアル工事に
尽力して下さいました。
台風19号の影響で
ご自身も被災されたり
補修工事で多忙な中
お時間を作って下さった方々に
心より感謝申し上げます

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